天井照明の気密対策

気密

照明は、間接照明プランから始まり、費用の面でダウンライトに落ち着いていたのですが、うちの場合ダウンライトボックスは使えないとの監督さんの回答をいただき、ダウンライトは全面的に使用中止とし、小型シーリングライトとスポットライトに変更しました(簡単に書いていますが、走りながらのプラン変更なので、結構大変でした…。でも本筋でないので、本稿では省略)。

で、そのうえで、小型シーリングライトでもスポットライトでも、配線は接続後に天井に押し込む必要がある、ことがわかったので大変に苦慮しました(苦慮した過程も、本稿では省略)。

通常は、下記写真のように、天井補強板を野縁の間に付け、穴を開けてから、配線を通すとのこと。気密施工オプション付きの場合でも、配線を屋根裏に貼った何か薄い樹脂シートに挿すだけとのことなので、あまり積極的には穴はふさげないものと理解しました。

横から見ると、下の写真の赤枠内のように屋根裏に黄色い配線があり、これが石こうボードを張ったあと、穴から出てくる、ということになります。

うちの場合、(1)屋根が2.5寸勾配なので屋根裏が狭く天井を張った後からでは全ての照明の上には行けないこと、(2)天井断熱材がセルロースファイバー吹き込みで天井裏には後にはアクセス困難になること、(3)10年後には照明が劣化して交換することへの対応も必要であることなどから、天井を張って照明器具を付けたあと、屋根裏からシーリングするとかフォームを吹くとかの方法は採用できませんでした。そこで…

下の写真のように、ある箱を使う方法をひねりだしました(上の写真から、いったん天井補強板を取り外し、箱を付けて載せなおしていただいたもの。お手数をおかけしてしまいました)。

下の写真のように箱をたくさん施主支給。加工もお手間…

これは何かというと、電気の配線で使うプールボックスというものに、コネクタを付けたものです(下図)。こうすることで、箱の内側は気密空間内となり、しかも黄色い配線がある程度自由に押し込めるようになる、というもの。こんな面倒なことをしているのは、町内でうちだけかも。(町内というか、日本で?)

ボックスは、合板にビス止めし、ぐるりとフォームを吹き、下の写真のようにコネクタ部分にもフォーム、上面の蓋はビス止めの上で気密テープ止め。

下の写真は、気密シートを貼った後に、合板と気密シートの境目に気密テープを貼ったところ。フォームも気密テープ各種も(両面、片面、黒いの、白いの、国内製、海外製、取り揃えて)施主支給。

わかりにくいですが、拡大図。中から黄色い配線が出ているのが、ぼんやり写っています。

その後、石こうボードを張って、豚のしっぽ状態になったところ。

ここまで出来たら、あとは照明器具を付けていただくだけだと安心していたのですが、もう少しだけ課題が残っておりました。。。

タイトルとURLをコピーしました